2013年3月7日木曜日

「復興の実感持てず」東北3県で約6割に NHKニュース

東日本大震災が起きてから2年になるのを前に、NHKが、岩手・宮城・福島の3県の1000人余りの被災者にアンケートを行ったところ、およそ6割が、復興が進んでいるという実感が持てないでいることが分かりました。
NHKは、東日本大震災と東京電力福島第1原発の事故が起きてから2年になるのを前に、被害が大きかった岩手・宮城・福島の3県の被災者や事故の被害者に、去年12月から先月にかけてアンケートを行い、1006人から回答がありました。
この中で、震災時に暮らしていた地域の復興について尋ねたところ、▽「進んでいる実感が持てない」と答えた人は59%と最も多く、次いで▽「想定より遅れている」が29%▽「それなりに進んでいる」が12%、▽「想定より早く進んでいる」は1%にとどまっていました。
「進んでいる実感が持てない」、「想定より遅れている」と回答した理由を複数回答で尋ねたところ、▽「住まいの見通しがたたない」が最も多く53%、次いで▽「堤防・漁港の復興が進んでいない」が33%、「人が戻ってきていない」が23%などとなっています。また、震災時に暮らしていた地域に戻りたいか尋ねたところ、▽「すでに戻っている」が16%、▽「戻るつもり」が19%で合わせて35%でした。
これに対し、▽「戻りたいが、戻れない」が40%、▽「戻りたくない」が24%、▽「いったん戻ったが今後離れる」が2%で、元の地域に戻らないと考えている人が3分の2を占めていました。
その理由を見てみますと、▽「戻りたくない」と答えた人は「津波に対する不安」が最も多く63%で、▽「戻りたいが、戻れない」と答えた人は、「除染が進まない」が35%、「住まい確保の見通しが立たない」が33%でした。
また、元の地域に戻らないと考えている人の割合は若い年代ほど多くなっていて、30代以下が76%を占めています。
防災心理学が専門の兵庫県立大学の木村玲欧准教授は、「津波への不安はなかなか解消できないが、住まいの確保や除染は取り組みしだいで何とかできる。戻りたいと思っている人が地域の復興に参加できるよう、具体的な再建の見通しを示すことがより重要になってくる」と話しています。

もっと多いかもね~

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